ポン酢しょうゆとは|代用方法や和風レシピ9選をご紹介

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「ぽん酢しょうゆと聞くと、ぽん酢とは何が違うのだろう?」と思われる方も多いと思います。そんなぽん酢しょうゆについてやぽん酢との違い、ぽん酢しょうゆの代用方法、ぽん酢しょうゆを使った和風レシピ9選をご紹介します。

ぽん酢しょうゆの知識を高めるといつもの料理がさらに楽しく、美味しくなるでしょう。レシピもさまざまなアレンジをして楽しんでください。

Contents

ぽん酢しょうゆとは

ぽん酢しょうゆとは、文字通りぽん酢としょうゆを合わせた調味料をいいます。日頃私たちがぽん酢と言っているあの黒色の液体は、実はぽん酢しょうゆというのです。

ぽん酢しょうゆは焼き魚や刺身、サラダにかけてよく使われます。特に脂っこい料理に合わせると、柑橘類の酸味が脂っこさを緩和してくれて、料理がさっぱりと楽しめます。

ぽん酢しょうゆとぽん酢の違い

ではぽん酢とは何を指すのでしょうか?ぽん酢とは柑橘類の果汁と酢を合わせたもので、しょうゆは入りません。しょうゆが入らないので、色は黄色です。あまり現代の市場でぽん酢を見かけませんが、販売しているメーカーはあります。

元々ぽん酢はオランダ語の柑橘系の意味がある「ポンス」が由来とされていました。しかし一気に世の中にぽん酢しょうゆの商品が拡まったときに、銘柄の呼び名も関係しぽん酢しょうゆがぽん酢といわれ出したとされています。

塩分の違い

ぽん酢とぽん酢しょうゆの大きな違いの一つは塩分の含有量です。塩分が含まれているしょうゆの有無によって塩分量は変わります。

手作りのぽん酢しょうゆであれば、しょうゆを減らしたり出汁を多くしたりして塩分量を調整できますが、一般的なぽん酢しょうゆは大さじ100gあたり5.8gの塩分が含まれています。※

「ぽん酢はヘルシーだからどれくらいかけても大丈夫」と思ってたくさんかけてしまうと塩分摂取過多になるので気を付けましょう。

ぽん酢しょうゆの代用方法

ご自宅にぽん酢しょうゆがない場合もあるでしょう。しかし、諦めるのはまだ早いです。ぽん酢しょうゆはご自宅にある調味料で簡単に代用できるので、ぜひ参考にしてください。

しょうゆ:お酢=1:1
しょうゆ:お酢:みりん=1:1:1
しょうゆ:柑橘系:米酢:みりん=2:1:1:4〜8
3倍濃縮めんつゆ:レモン汁:お酢=4:2:1

プロが教える!ポン酢しょうゆを使ったレシピ9選

それではポン酢しょうゆを使った中上級者のレシピを9選ご紹介します。

鯛と柿のミルフィーユ

秋に旬を迎える柿は果物としてだけではなく、料理としても大活躍!今回のレシピは真鯛の刺身を活用していますが、他の白身魚でも代用可能です。

おもてなし料理にぴったりの鯛と柿のミルフィーユ。素材は新鮮であればあるほど歯応えや色味が美しいです。

■材料(2人分)
真鯛(刺身用) 適量
和風だし 塩少々
柿 1個
青柚子胡椒 少々
ぽん酢しょうゆ 少々

■作り方
1.鯛はそぎ切りにしてバットに並べ、和風だし塩をふり約15分おく。柿は皮と種を取り除き、半月の薄切りにする。
2.器に1の鯛と柿を交互に重ね、青柚子胡椒をトッピングする。
3.2にぽん酢をかけていただく。

彩り蕎麦サラダ

いつものサラダに飽きたら蕎麦を使ったサラダはいかがでしょうか。今回ご紹介するレシピは炭水化物の蕎麦にビタミン・ミネラルが含まれているゴボウやルッコラ、たんぱく質・脂質の生ハムが含まれているので、栄養バランスもある程度確保できます。

■材料(2人分)
そば(乾麺) 100g
ごぼう 中1本
ルッコラ 1/2束
生ハム 4枚程度
みりん【A】 大さじ1
うす口醤油【A】 大さじ1
ごま油【B】 大さじ1
ぽん酢しょうゆ【B】 大さじ1
生七味【B】 適量
サラダ油 適量

■作り方
1.ごぼうは6〜7㎝の細切りにする。ルッコラと生ハムは食べやすい大きさに切る。【B】は合わせておく。
2.そばはたっぷりのお湯で硬めに茹で、冷水で洗ったらザルにあげて水気を切る。(ご使用のそばの袋の説明書きを参考にしてください)
3.サラダ油を入れたフライパンでごぼうを炒め、しんなりしてきたら【A】を加え味を調える。
4.ボウルに2のそば、3のごぼう、ルッコラ、生ハム、【B】を入れ、ざっくり混ぜ合わせたら器に盛り付ける。

だしがらオクラ納豆

少し残暑が厳しい日や簡単に済ませたい朝ご飯におすすめの一品。ねばねば食材を混ぜて、味付けするだけで完成です。特に納豆は発酵食品のため腸活も期待できます。オクラと納豆だけでは物足りない場合、キムチや長芋、おかひじきなどを入れるとボリュームが増えて美味しくいただけます。

■材料(2人分)
オクラ 50g
納豆 40g
だしがら 1パック分
ぽん酢しょうゆ 大さじ1

■作り方
1.オクラは輪切りにする。
2.納豆、オクラ、だしがらを器に入れ、ぽん酢しょうゆを加えて粘りが出るまで混ぜる。

桜鯛のだし酒蒸し

定番のあさりの酒蒸しを真鯛でアレンジした一品です。鯛だけではなくキャベツとめかぶも一緒に蒸すことで、彩りやビタミン、ミネラルなどの栄養バランスが摂れるとともに、鯛の旨みとキャベツ・めかぶの旨みでさらに美味しく仕上がります。鮭や金目鯛、えび、かになどで代用しても美味しいです。

■材料(2人分)
真鯛小 1/2尾
キャベツ 1/4玉
だしパック 1袋
酒 大さじ4
めかぶ 50g
ぽん酢しょうゆ 大さじ1~2

■作り方
1つけタレとして、めかぶとぽん酢しょうゆを混ぜ合わせておく。
2鍋にざく切りしたキャベツを敷き、熱湯にさっとくぐらせた鯛をのせる。酒、袋を破っただしをふりかけて、蓋をして約20分、蒸し焼きにする。

大人の味付け!鶏皮ぽん酢しょうゆ

鶏皮に千切りした野菜をのせるだけで居酒屋風の和風レシピが簡単に出来上がります。

ピリ辛がお好きな方は唐辛子を追加したり、爽やかな気分を感じたい方はゆずを追加したりするのもおすすめです。鶏皮は3回茹でこぼしを行うと臭みが取れるので、気になる方は始めに処理してください。

■材料(2人分)
鶏皮 100g
きゅうり 1本
玉ねぎ 1個
にんじん 1/2本
しょうが 1片
長ねぎ 1/2本
黒ごま少々
ぽん酢しょうゆ 大さじ4杯
ごま油 大さじ1杯

■作り方
1.長ねぎは白髪ねぎにしておきます。残りの千切りにした野菜を全部合わせ、しばらく水にさらし水気を良く取ります。
2.下茹でした鶏皮は氷水に落とし水気を良く取り千切りしておきます。
3.野菜と鶏皮を合わせ、ぽん酢しょうゆ、ごま油で味を決め、白髪ねぎを上にのせ黒ごまを振り出来上がりです。

スズキと秋茄子の黄味辛子ぽん酢しょうゆ

さっぱりした本格的和風の副菜が欲しいときにおすすめの一品です。今回のレシピはタレが決め手となりますが、ぽん酢しょうゆに黄身と辛子マヨネーズを合わせるだけで、旨辛な大人ぽん酢しょうゆの味わいを楽しんでいただけます。

今回はスズキと秋茄子を使用していますが、にんじんや大根などの蒸し野菜の味付けとして、お刺身のつけだれとして幅広く活用できます。

■材料(2人分)
スズキ(中) 1/2尾
秋茄子 1本
いんげん 5本
のり 少々
吸地(だしにしょうゆや塩で調味した汁) 90cc

<黄味辛子ぽん酢しょうゆ>
ぽん酢しょうゆ 50cc
黄味 1個分
マヨネーズ 大さじ1/2杯
練り辛子 小さじ1/2杯

■作り方
1.スズキは刺身用に切り身にする。秋茄子は油をぬり、網で焼き、氷水に漬け、皮をむく。水気をふき取り、吸地加減のだしに漬ける。

2.いんげんは食べ易い長さにカットし、塩をまぶして熱湯で茹で、氷水に漬ける。色良く茹で上がったいんげんを吸地加減のだしに漬ける。のりは、手でちぎっておく。

3.黄味辛子ぽん酢しょうゆの調味料をボールに入れ、ホイッパーで合わせておく。

4.だし漬けした焼き茄子を食べ易い大きさに切り、器に盛る。刺身のスズキを焼茄子に添えて盛り、いんげんをあしらう。黄味辛子ぽん酢しょうゆを全体にかけ、ちぎりのりを散らす。

秋刀魚のムニエル バターぽん酢しょうゆ

ムニエルですが、ぽん酢しょうゆでフレンチよりもあっさりといただける和風レシピです。秋刀魚の代わりに秋鮭や鰤で代用しても美味しくいただけます。定番の蒲焼きや塩焼きに飽きたときにおすすめです。

■材料(2人分)
秋刀魚 2匹
水菜 1/2把
レモン 1/2個
ぽん酢しょうゆ 1/4カップ
塩こしょう 少々
小麦粉 適量
バター 25g

■作り方
1. 秋刀魚は包丁で軽く表面のウロコを取る。胸ビレごと頭を切り落とし、3等分に切る。切り口から内臓を取り出し、水でサッと洗って水けをよくふく。

2.1の両面に1.5cm間隔でやや深めに切り目を入れる。塩こしょうをふり、小麦粉を薄くまぶす。

3.フライパンにバター50gを入れて弱めの中火で溶かし、軽く色づいてきたら秋刀魚を入れる。3分間焼いたら裏返し、弱火にしてふたをし、5分間焼いて火を通す。

4. 秋刀魚を取り出し、フライパンをふき取らずにぽん酢しょうゆを加える。中火で半量程度になるまで煮詰める。

5.器に秋刀魚、5cmの長さにカットした水菜を盛って4をかける。くし切りにカットしたレモンを添え、絞りかけて食べる。

かぼちゃのごま豆腐

かぼちゃといえば煮物になりがちです。そんなマンネリから打破できるかぼちゃのごま豆腐はいかがでしょうか。

とてもクリーミーな味わいでお口にした瞬間、旬のかぼちゃの甘みと練りごまの旨みが広がります。さつまいもや栗で代用しても美味しくいただけます。

■材料(2人分)
かぼちゃ 150g
練りごま (白) 大さじ2
豆乳 125ml
粉ゼラチン 大さじ1/2
ぽん酢しょうゆ 適量
塩 少々
わさび *お好みで。

■作り方
1.かぼちゃは種とワタを除き、3cm厚さのくし形に切る。皮むき器で皮をむき、乱切りにする。

2.鍋にたっぷりの水と塩一つまみ、かぼちゃを入れて火にかけ、柔らかくなるまで15~20分間ゆでる。ゆで上がったかぼちゃの湯をきり、ハンドミキサーなどでピュレにする。ハンドミキサーがない場合はフォークでつぶしてもOK。

3.練りごまに豆乳を少しずつ加えながら、泡立て器でよく混ぜ合わせ、2のかぼちゃのピュレに加え、なめらかになるまでさらに混ぜる。

4.粉ゼラチンは倍量の水でふやかしてから、電子レンジ(600W)に30秒間かけて溶かす。3に加えて手早く混ぜ、そのまま冷蔵庫で冷やし固める。スプーンですくって器に盛り、ポン酢しょうゆをかけて食べる。好みでわさびを添えてもよい。

さけの豆腐のせ蒸し

切って、乗せて、蒸すだけで簡単なのに、おしゃれに仕上がる一品です。少しアクセントが欲しい方は、糸唐辛子やゆず胡椒を添えると良いでしょう。1〜2口サイズなので、おもてなし料理や前菜としても映えるレシピです。

■材料(2人分)
生鮭(切り身) 2切れ
木綿豆腐 300g
しょうが 1/2かけ
ねぎ 8cm
ぽん酢しょうゆ 適量
かたくり粉 少々
酒 大さじ2
酒【A】 大さじ1
塩【A】 少々

■作り方
1. 鮭はペーパータオルで水けを拭く。長さを半分に切って厚みを半分に切り、【A】をふって下味をつける。豆腐は横長に置いて半分に切り、さらに厚みを半分に切る。しょうがはせん切りにする。ねぎは縦半分に切り、斜めにせん切りにする。

2.豆腐は水けを拭いて並べ、かたくり粉少々をふる。鮭を2切れずつのせ、しょうがものせる。

3.フライパンに2を並べ入れ、鮭に酒大さじ2をかけ、あいたところに水大さじ2を加え、ふたをして中火にかける。煮立ったら弱火にし、約10分間蒸す。器に盛ってねぎをのせ、ぽん酢しょうゆを添える。

レシピに使えるおすすめ商品

キセキの雫「旨味ポン酢」

今回の全レシピで使用できるぽん酢しょうゆ。世界が認めた本格的な味わいで、ご家庭で本格和風ごはんを楽しめる1本です。

最高金賞受賞、世界が認めた美味しさ「旨味ポン酢」
万能日和の「旨味ポン酢」は、2020年度、2023年度のモンドセレクションにて最高金賞受賞し、世界が認めた美味しさが魅力のポン酢です。程よい酸味と甘味や果実の風味にこだわっており、確かな旨味やコクが感じられ、和風料理を上品な味わいにまとめてくれます。

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「極みのだし」

和風メニューに欠かせないのが和風だし。パックになっているので簡単に使えますが、本格的な味わいを楽しんでいただけます。

今回のレシピのなかでは、鯛と柿のミルフィーユ、だしがらオクラ納豆、桜鯛のだし酒蒸しで活用いただけます。

ミシュランシェフこだわりの一番だし 極みのだし
『極みのだし』は、ミシュランシェフと老舗製造元がこだわって作った至極の逸品。国産原材料をぜいたくに使用し、奥深い旨みと本物の美味しさを家庭でも気軽に楽しんでいただけます。お料理が好きな方にはぜひ、使っていただきたいシェフの一番だしです。

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まとめ

今回は、ぽん酢しょうゆの特徴や代用方法、そしてレシピをご紹介しました。ぽん酢しょうゆはその風味とバランスの良い味わいが特徴で、料理に幅広く活用できます。もし市販品のぽん酢しょうゆを切らしていたとしても、家にある調味料でパパッと代用できるので試してみてください。

最後にご紹介しているレシピは応用なので、いつものレシピに飽きたときやおもてなしをするとき、良いぽん酢しょうゆをいただいたときなどに活用して、食卓を彩りましょう!

※文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)

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ミシュランシェフが創業100年以上の老舗製造元と作り上げた無添加調味料シリーズ「万能日和」。今までになかった探し求めていたその美味しさについてシェフのおすすめレシピやコラムを「美食手帳」にて発信していきます。

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